アイスランド、29年までの捕鯨許可=毎年最大426頭 2024年12月07日 06時30分

アイスランドの首都レイキャビク近海を航行する捕鯨船=2022年6月(AFP時事)
アイスランドの首都レイキャビク近海を航行する捕鯨船=2022年6月(AFP時事)

 【ロンドン時事】アイスランド政府は5日、2社に対して捕鯨許可を発行したと発表した。2029年までの5年間に、毎年ナガスクジラ209頭、ミンククジラ217頭の計426頭まで捕獲できる。国営放送(RUV)が伝えた。
 アイスランドは日本やノルウェーと並ぶ捕鯨国。22年に148頭、23年に24頭のナガスクジラが捕獲されたが、今年は許可が6~9月の捕鯨シーズンの開始に間に合わず、捕獲量はゼロだった。食料・農業・漁業省は「許可には装備や訓練、当局による監視など、厳しい規制が条件となっている」と指摘した。
 アイスランドでは11月30日に総選挙が行われ、捕鯨に反対とされる3党による連立協議が行われている。このため、現政権の「駆け込み許可」に対し、反捕鯨団体は退任する首相には権限がないと主張している。 

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