政敵に「銃口向けてみよう」=トランプ氏の発言波紋―米 2024年11月02日 08時56分

10月31日、米西部アリゾナ州で開かれた選挙イベントで発言するトランプ前大統領(ロイター時事)
10月31日、米西部アリゾナ州で開かれた選挙イベントで発言するトランプ前大統領(ロイター時事)

 【ワシントン時事】米共和党のトランプ前大統領が同党の「反トランプ派」の代表格リズ・チェイニー元下院議員に「銃口を向けてみよう」と述べ、波紋を広げている。過激な物言いは、大統領選を5日に控え無党派離れにつながりかねず、トランプ氏や陣営は火消しに走っている。
 トランプ氏は10月31日の選挙イベントで、チェイニー氏について「戦争好きのタカ派だ。銃を顔に突き付けられた時、彼女がどう感じるか見てみよう」と述べた。
 チェイニー氏は、イラク戦争を始めたブッシュ(子)政権のディック・チェイニー元副大統領の娘。共和党員ながら民主党のハリス副大統領への支持を表明し、トランプ氏の落選を各地で呼び掛けている。
 ハリス氏は「暴力的発言をする人物は大統領になる資格がない」と糾弾。批判を受け、トランプ氏はSNSで「彼女はタカ派なのに、自分自身が戦う勇気はないということを私は言っている」と説明した。 

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