洪水の不明者、捜索続く=記録的被害のスペイン 2024年10月31日 20時22分

30日、スペイン東部バレンシア自治州パイポルタで、水に漬かった家具を運び出す住民(EPA時事)
30日、スペイン東部バレンシア自治州パイポルタで、水に漬かった家具を運び出す住民(EPA時事)

 【パリ時事】記録的な洪水被害に見舞われたスペイン東部バレンシア自治州などでは31日、救助隊による行方不明者の捜索が続いた。当局は30日の時点で少なくとも95人の死亡を確認したが、依然として「多くの不明者がいる」(トレス地域政策相)とされ、犠牲者はさらに増える可能性がある。
 31日から3日間は国民による服喪期間。同州の市街地は豪雨で発生した濁流にのまれ、泥とがれきにまみれている。路上には水没・横転した乗用車やトラックが連なり、停電の解消や通信、鉄道の復旧には時間がかかる見込みだ。
 地中海沿岸のバレンシア市郊外では、これまでに40人余りが遺体で見つかった。21歳の男性は「水位が上昇し始めると(濁流が)波になって押し寄せた。津波のようだった」と水害の様子を英BBC放送に語った。 

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