梨泰院雑踏事故から2年=大統領「安全な社会つくる」―韓国 2024年10月29日 16時40分
【ソウル時事】韓国ソウルの繁華街、梨泰院で日本人2人を含む159人が死亡した雑踏事故から29日で2年。小雨が降る中、事故現場では法要が営まれ、追悼に訪れる人の姿は後を絶たなかった。
韓国南東部・釜山から初めて事故現場を訪れたという地元区議の河明姫さん(51)は「路地がとても狭く、若者たちはどれだけつらかっただろう」と思いをはせた。多くの若者が犠牲になったことに触れ、「二度とこのような事故が起きないよう再発防止に取り組んでほしい」と求めた。
旅行でソウルを訪れ、現場に立ち寄ったという京都府の会社役員の男性(73)は「この場所で事故が起きたとは想像がつかない」と話した。
尹錫悦大統領は29日の閣議で「国民の日常を守り、安全な社会をつくっていくことが犠牲者への真の哀悼だ」と述べた。国会では遺族や与野党の国会議員らが出席し、追悼式が開かれた。
事故はハロウィーンを控えた週末の2022年10月29日に発生。狭い路地に大勢が密集し、折り重なった圧力で多数が死傷した。