イラン、再攻撃の可能性排除せず＝理事各国が自制要請―国連安保理 2024年10月29日 09時03分
【ニューヨーク時事】国連安保理は２８日、イスラエルによる２６日のイランへの報復攻撃を受け、対応を協議する緊急会合を開いた。多くの理事国がこれ以上の軍事行動を控えるようイランとイスラエルに呼び掛ける中、イランの国連大使はイスラエル再攻撃の可能性を排除しなかった。
会合の開催を要請したイランのイラバニ大使は「主権国家として自らの選んだ時期に対応する固有の権利を持つ」と主張。その上で、イスラエルの自衛権を擁護しながらイランには自制を要求しているとして米国を非難した。
これに対し、トーマスグリーンフィールド米国連大使は「イスラエルや地域の米国要員に対してさらなる攻撃に踏み切れば、深刻な結果を招く」と警告。イスラエルのダノン国連大使も、軍事施設だけを対象にしたとイランへの報復を正当化した上で、「これ以上の攻撃は結果を伴う」と述べ同国をけん制した。