「選挙結果を注視」=日中関係への影響見極め―中国 2024年10月28日 17時42分
【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は28日の記者会見で、衆院選の結果を「注視している」と述べた。「日本の内政問題であり、論評しない」としたが、日中関係に与える影響を見極めるとみられる。
中国メディアは、日本の報道を引用する形で衆院選の結果を速報。中国中央テレビは「石破茂首相が政権を維持できるかが今後の焦点」とした上で、「日本の政局は変数に満ちている」と伝えた。
中国は、石破氏の歴史問題に対する姿勢などを評価しているとみられ、首相就任以来、関係改善に前向きな姿勢を示してきた。今月9日には、岩屋毅外相と王毅共産党政治局員兼外相が電話会談。翌10日にはラオスで石破氏と李強首相が会談し、「新たな時代の要求に合った建設的で安定的な中日関係の構築」を呼び掛けていた。
選挙期間中の21日にも王氏と秋葉剛男国家安全保障局長が電話会談し、意思疎通を続けることで合意。米大統領選後をにらみ、「日本との関係を安定させておきたいとの思惑がある」(外交関係者)とみられる。