与野党とも「勝利」主張=ジョージア議会選、結果巡り混乱も 2024年10月27日 08時05分

26日、トビリシで、ジョージア(グルジア)議会選の出口調査結果に反応する事実上の与党トップ、イワニシビリ元首相(中央)(AFP時事)
26日、トビリシで、ジョージア(グルジア)議会選の出口調査結果に反応する事実上の与党トップ、イワニシビリ元首相(中央)(AFP時事)

 旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)で26日投票が行われた議会選(定数150、任期4年)は即日開票され、リードするロシアに融和的な与党「ジョージアの夢」と、後を追う親欧米派の野党の双方が「勝利」を主張する異例の事態となった。現地メディアなどが伝えた。
 中央選管の暫定結果によると、与党の得票率は53%。野党はこの暫定結果を認めないと反発しており、混乱が広がる恐れがある。
 これに先立つ各種出口調査結果では、与党の得票率は、政権系テレビが報道したもので56%、与党に批判的なテレビの情報で41~42%とされていた。
 ロシアに近いといわれる大富豪イワニシビリ元首相が率いる与党側は、出口調査結果を受けてすぐさま、花火を打ち上げて勝利を祝った。親欧米派のズラビシビリ大統領はX(旧ツイッター)で「(親ロシア派による)不正があったにもかかわらず、在外投票分が反映されていない段階で、親欧米派が得票率52%で勝利した」と投稿した。
 ジョージアでは投票当日、親欧米派の野党の事務所や政治家が襲撃される事件が相次いだ。野党側は、与党支持者の仕業だと訴えている。 

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