ロシア派遣の北朝鮮兵3000人に=韓国当局分析―米、NATOも「証拠」確認 2024年10月23日 19時28分

ロシア極東ハバロフスクの軍事施設に集められた北朝鮮兵とされる16日の衛星写真=エアバス・ディフェンス・アンド・スペース撮影、韓国国家情報院が18日公開(AFP時事)
ロシア極東ハバロフスクの軍事施設に集められた北朝鮮兵とされる16日の衛星写真=エアバス・ディフェンス・アンド・スペース撮影、韓国国家情報院が18日公開(AFP時事)

 【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は23日、北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻を支援するため、これまでに兵士約3000人をロシアに派遣したとの分析結果を示した。派兵規模は12月ごろに約1万人に達する見込みという。報告を受けた国会議員が記者団に明らかにした。
 国情院は18日、北朝鮮の特殊部隊約1500人がロシア極東ウラジオストクに移送されたと発表。その後、約1500人が追加で移動したとみられる。
 ロイター通信などによると、オースティン米国防長官は23日、訪問先のローマで「ロシアに北朝鮮兵が派遣されている証拠がある」と発言。派兵の目的はまだ不明としながらも、ウクライナ侵攻に加わるなら「とても深刻な問題だ」と強調した。北大西洋条約機構(NATO)の報道官も同日、「同盟国が証拠を確かめた」と述べ、対応を協議していると明らかにした。
 北朝鮮はロシアへの派兵を「根拠のないうわさ」としており、事実関係を確認していない。ただ国情院によれば、北朝鮮国内で派兵の情報が広がっており、兵士の家族を隔離するなどして情報統制を強めているという。 

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