米国連大使、北朝鮮派兵「同盟国と協議」=安保理会合、ロシアは否定 2024年10月22日 09時09分

米国のウッド国連代理大使=2月5日、ニューヨーク(EPA時事)
米国のウッド国連代理大使=2月5日、ニューヨーク(EPA時事)

 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会は21日、ウクライナ情勢を協議する公開会合を開いた。米国のウッド国連代理大使は、北朝鮮がロシアに派兵しているとされる情報を巡り、「この劇的な動きが意味することについて同盟国と協議している」と述べた。ロシアは派兵を否定した。
 ウッド氏は会合で事実確認は避けたものの、「危険で非常に懸念すべき展開だ」と強調。ウッドワード英国連大使は「北朝鮮が部隊派遣に合意した可能性が非常に高い」と指摘した。
 ウクライナのキスリツァ国連大使も出席し、ロシア国内で現在、約1万1000人の北朝鮮兵が訓練を受けていると主張。「11月1日までに(展開の)準備を終える」との見通しを示した。
 山崎和之国連大使は「ロ朝の軍事協力深化はウクライナ情勢をさらに悪化させる」と批判。韓国の黄浚局国連大使も「世界の平和と安全を損なう露骨な試みだ」と非難した。
 これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は「(西側諸国は)恐怖をあおるデマを流すのに夢中になっている」と反発した。 

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