中印、国境問題で前進=5年ぶり首脳会談実現も 2024年10月21日 22時00分

中国の習近平国家主席(右)とインドのモディ首相=2018年7月、南アフリカ・ヨハネスブルク(インド政府提供)(AFP時事)
中国の習近平国家主席(右)とインドのモディ首相=2018年7月、南アフリカ・ヨハネスブルク(インド政府提供)(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インドのミスリ外務次官は21日の記者会見で、中国との事実上の国境に当たる実効支配線付近での軍の「巡視」に関し、同国と合意したと述べた。詳細には踏み込まなかったが、印中両軍が対峙(たいじ)する北部ラダック地方の「問題解決につながる」としており、衝突以前に行われていた巡視の再開と同地方の一部前線からの軍の離脱を指すとみられる。
 インドのモディ首相と中国の習近平国家主席は、ロシア中部カザンで22日から始まる新興国グループ「BRICS」の首脳会議に出席する。懸案の進展を受け、印中首脳の個別会談が実現する可能性も出てきた。
 印中両軍は2020年にラダック地方の係争地で衝突。45年ぶりに双方に死者が出たことで、関係が急速に冷え込んだ。両国首脳の正式な会談は19年以来行われていない。 

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