大統領府、野党に謝罪促す=処理水放出巡り「扇動」―韓国 2024年08月23日 19時54分
【ソウル時事】東京電力福島第1原発の処理水海洋放出から1年を迎えるのを前に、韓国大統領府報道官は23日の記者会見で、放射性物質の検査で安全基準を上回る例はこれまで1件も無かったと明らかにした。野党の「偽りの扇動」を批判し、謝罪を促した。
処理水放出を巡り野党は「核汚染水の海洋投棄だ」などと非難してきた。大統領府報道官は、こうした主張が「全く科学的根拠のない偽りの扇動だったことが明らかになった」と指摘。「野党は国民の前で謝罪すべきだ」と述べた。
韓国政府は処理水放出に際し、海洋の放射性物質の調査地点を92カ所から243カ所に拡大。過去1年間に自国海域や公海などで4万9600件超の検査を実施したが、安全基準を上回る例は1件も無かった。