印首相、侵攻下のウクライナ初訪問=友好国ロシアとバランス 2024年08月23日 20時58分
インドのモディ首相は23日、ロシアの侵攻が続くウクライナを訪れ、首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。ゼレンスキー氏は、和平案を巡って11月にも再び開催する「平和サミット」を議題に取り上げ、6月にインドが見送った共同声明署名に期待を示した。
両首脳は会談に先立ち、戦火で犠牲となった子供の追悼施設で祈りをささげた。モディ氏の訪問は、2022年の侵攻開始後では初めて。印首相のウクライナ入りはソ連崩壊以降は例がない。
インドはロシアの伝統的友好国。モディ氏は7月、5年ぶりに訪ロし、プーチン大統領と抱擁する「親密さ」が目立った。キーウの小児病院にミサイルが着弾した直後だったため、批判を浴びた。今回、ゼレンスキー氏と会うことで、バランス外交を内外にアピールする狙いがある。翌24日は、ウクライナ独立記念日かつ侵攻から2年半の節目で、同国に寄り添う姿勢を示した。