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　【ニューヨーク時事】カナダの鉄道大手２社が２２日、労使交渉の決裂を受けて運行を全面停止した。北米全体で農産物や資源の輸送が混乱し、日本などへの輸出が滞る恐れがある。
　２社は、カナディアン・ナショナル鉄道（ＣＮ）とカナダ・パシフィック・カンザスシティー鉄道（ＣＰＫＣ）。いずれも車掌ら約１万人が加入する労働組合と転勤などの勤務条件で合意できず、従業員の職場からの締め出しを始めた。
　カナダは物流の大半を貨物鉄道に依存しており、運行停止により穀物や石炭、肥料などの輸送に支障が出る見通し。
　労組の代表者は「（経営側は）農家や中小企業、サプライチェーン（供給網）、自社の従業員のことを気に掛けていない。収益を増やすことだけを考えている」と批判した。