世界最大級の太陽光施設承認=シンガポール送電も計画―豪 2024年08月21日 17時02分

豪起業家のマイク・キャノン・ブルックス氏=2019年12月、シドニー(EPA時事)
豪起業家のマイク・キャノン・ブルックス氏=2019年12月、シドニー(EPA時事)

 【シドニー時事】オーストラリア政府は21日、世界最大級の太陽光発電施設を北部準州に設ける計画を承認した。300万世帯分の電力を供給できる見込みで、海底ケーブルを通じてシンガポールへ送電することも計画している。2030年代初頭の稼働開始を目指す。
 建設地は、豪北部ダーウィンから約800キロ南の牧草地帯。広さは東京ドーム約2600個分に相当する1万2000ヘクタールで、豪政府は「世界最大の太陽光発電施設になる」と説明している。発電能力は最大で600万キロワット時。
 事業主体は、豪ハイテク起業家のマイク・キャノン・ブルックス氏が出資するサン・ケーブル社。完成後、400万キロワット時分を豪国内に供給し、残りの200万キロワット時分をシンガポールへの輸出に充てる。総事業費は200億豪ドル(約1兆9700億円)以上とされる。 

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