反捕鯨団体創設者、仏人が弁護=ゴーン被告も担当―新聞報道 2024年07月30日 06時11分
【パリ時事】反捕鯨団体シー・シェパード(SS)の創設者ポール・ワトソン容疑者(73)がデンマーク領グリーンランドの警察当局に拘束されたことを受け、日産自動車元会長カルロス・ゴーン被告の弁護を担当したフランス人らが弁護団を結成した。29日付のパリジャン紙が伝えた。
この仏人はフランソワ・ジムレ弁護士。ワトソン容疑者の拘束は日本の国際手配に基づくとされ、グリーンランドの裁判所が8月15日、日本への引き渡しについて判断する見通しという。
ジムレ氏は同紙に、日本を「文明大国で、正確さの国だ」などと称賛する一方、「人権に関する国際条約を順守していない」と批判。「東京はテクノロジーで10年先行していても、司法・監獄(制度)で100年遅れている」と主張し、ワトソン容疑者の引き渡しを阻止する方針を示した。