中伊首脳、経済協力で一致=「一帯一路」離脱も緊密化 2024年07月29日 22時40分

29日、北京で握手を交わす中国の習近平国家主席(右)とイタリアのメローニ首相=イタリア首相府提供(EPA時事)
29日、北京で握手を交わす中国の習近平国家主席(右)とイタリアのメローニ首相=イタリア首相府提供(EPA時事)

 【北京時事】中国の習近平国家主席は29日、北京の釣魚台迎賓館でイタリアのメローニ首相と会談し、電気自動車(EV)や人工知能(AI)を含む経済分野での協力強化で一致した。習政権は米国が主導する中国包囲網を突き崩そうと、経済を柱に欧州各国との関係緊密化を急いでいる。
 イタリアは先進7カ国(G7)で唯一、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」に参加していたが、メローニ氏率いる右派連立政権は「経済的恩恵に乏しい」と判断。昨年、離脱を通告した。ただ、中国は一帯一路の枠にとらわれずに経済協力を深め、イタリアとの関係を維持したい意向だ。
 習氏は「イタリア企業の対中投資を歓迎するとともに、イタリアの優れた産品をさらに多く輸入したい」と強調。欧州連合(EU)による中国製EVへの追加関税などを念頭に、「差別的でない」対応も求めた。 

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