現職マドゥロ氏の「3選」発表=野党陣営も勝利宣言―決着まで混乱か・ベネズエラ大統領選 2024年07月29日 17時02分

 【カラカス時事】南米ベネズエラで28日に行われた大統領選は、即日開票の結果、選管が3選を目指すニコラス・マドゥロ大統領(61)の当選を発表した。野党連合の元外交官エドムンド・ゴンサレス氏(74)の陣営も独自集計を根拠に勝利を宣言。故チャベス前大統領から続く25年にわたる大統領一強体制の是非が焦点となった選挙は、決着まで混乱が続く可能性がある。
 選管によると、マドゥロ氏の得票率は51%で、44%のゴンサレス氏が続いた。マドゥロ氏は発表を受けて演説し、「国家の独立と尊厳の勝利だ」と主張。投票日と重なったチャベス氏の誕生日を祝福し、「万歳チャベス」と叫んだ。
 一方、ゴンサレス氏を全面支援した野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏(56)は、ゴンサレス氏と共に記者会見。ゴンサレス氏を「次期大統領」と紹介し、「われわれが勝利し、世界も分かっている」と述べた。選管発表の得票率については「あり得ない」と批判した。調査会社エジソン・リサーチの出口調査では、ゴンサレス氏の得票率は65%で、マドゥロ氏の31%を大きく上回った。 

海外経済ニュース