現職マドゥロ氏が3選=選管発表、野党候補かわす―ベネズエラ大統領選 2024年07月29日 13時21分

28日、カラカスで大統領選の投票を行うベネズエラのマドゥロ大統領(大統領府提供)(EPA時事)
28日、カラカスで大統領選の投票を行うベネズエラのマドゥロ大統領(大統領府提供)(EPA時事)

 【カラカス時事】南米ベネズエラで28日行われた大統領選は、3選を目指したニコラス・マドゥロ大統領(61)が野党連合の元外交官エドムンド・ゴンサレス氏(74)ら9人を破り、勝利した。選管が発表した。
 選管によると、マドゥロ氏の得票率は51%で、44%のゴンサレス氏が続いた。世論調査や出口調査ではゴンサレス氏の優勢が伝えられていた。今回の選挙結果を巡り国際的な批判が高まりそうだ。
 与野党候補の本格対決となった大統領選はマドゥロ氏が初当選した2013年以来。投票を終えたマドゥロ氏は「国をもっと結束し、経済、社会、文化、政治の対話を深めたい」と再選に意欲を示した。ゴンサレス氏は「全てのベネズエラ人にとって和解の時が来た」と国民に呼び掛けた。
 政治家としては無名だったゴンサレス氏は、政権から出馬を阻止された野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏(56)の全面的な応援を得て支持を拡大。マドゥロ氏は自らが敗北すれば「血の海」がもたらされると警告し、強権的な手段に訴える可能性を示唆した。 

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28日、カラカスでベネズエラ大統領選の投票を行う野党連合のエドムンド・ゴンサレス氏(AFP時事)
28日、カラカスでベネズエラ大統領選の投票を行う野党連合のエドムンド・ゴンサレス氏(AFP時事)

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