対ヒズボラ報復をけん制=イスラエルに自制要求―イラン 2024年07月28日 17時55分

 【イスタンブール時事】イラン外務省報道官は28日、イスラエルが占領地ゴラン高原へのロケット弾攻撃の報復として、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対して反撃する動きを見せていることについて、「地域の不安定化と紛争の拡大を招く」と述べ、イスラエルに自制を求めた。
 イランが後ろ盾となっているヒズボラは、ゴラン高原への攻撃を否定している。同報道官は声明で、イスラエルが「架空のシナリオで、パレスチナでの犯罪から世界の関心をそらそうとしている」と主張。レバノンへの報復攻撃は「新たな冒険」だと非難し、「シオニスト政権(イスラエル)は、ばかげた行動に伴う予期できない結果の責任を負うことになる」とけん制した。
 一方、シリア外務省は28日声明を出し、ゴラン高原への攻撃は「イスラエルの自作自演」との見解を示した。具体的な根拠は示していない。国営シリア・アラブ通信が伝えた。 

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