ゴラン高原にロケット弾、12人死亡=イスラエル、ヒズボラに反撃宣言 2024年07月28日 05時54分

27日、イスラエルの占領地ゴラン高原で、ロケット弾発射を受け反応を示す当局者(ロイター時事)
27日、イスラエルの占領地ゴラン高原で、ロケット弾発射を受け反応を示す当局者(ロイター時事)

 【カイロ時事】イスラエルが占領するゴラン高原の町マジュダルシャムスのサッカー場に27日、ロケット弾が着弾し、子供を含む少なくとも12人が死亡した。イスラエルのメディアが報じた。イスラエル軍はレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの仕業と断定した。双方の交戦が激化した昨年10月以降、イスラエル側の1日の死者数としては最悪。イスラエルのガラント国防相はヒズボラに対する反撃を宣言した。
 イスラエル軍は27日夜から28日未明にかけて、レバノン南部などのヒズボラ関連施設を空爆した。さらに激しい報復が予想され、全面衝突の懸念が高まっている。
 マジュダルシャムスにはイスラム教ドルーズ派の人々が住む。軍は、ロケット弾1発がグラウンドに着弾したと説明。犠牲者は10~20歳という。目撃者はロイター通信に、グラウンドに遺体が転がり「誰が誰だか分からなかった」と語った。ヒズボラは関与を否定している。 

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