新たな核抑止指針承認=米韓首脳、対北朝鮮で 2024年07月12日 16時45分

11日、ワシントンで会談するバイデン米大統領(左)と韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)
11日、ワシントンで会談するバイデン米大統領(左)と韓国の尹錫悦大統領(EPA時事)

 【ソウル時事】バイデン米大統領と韓国の尹錫悦大統領は11日、ワシントンで会談し、対北朝鮮の核抑止に関する新たな指針を承認した。両氏は共同声明で「北朝鮮による韓国へのいかなる核攻撃も即刻、圧倒的、決定的な対応に直面する」と警告した。
 新指針は、米韓両政府が昨年に設置した「核協議グループ(NCG)」で策定された。米軍の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、戦略爆撃機の3本柱で構成される核戦力の常時配置や展開、米韓両軍の統合運用で、北朝鮮の核攻撃を抑止すると定めた。
 韓国大統領府の金泰孝国家安保室第1次長は「米国の核兵器に朝鮮半島の任務が特別に割り当てられる」と説明。「米国の核資産(戦力)に北朝鮮の核抑止と対応という任務が文書で明示されたのは初めてだ」と強調した。 

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