ハマス、「恒久停戦」要求を取り下げ=譲歩も争点残る―報道 2024年07月08日 07時33分

7日、イスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市から上がる煙(AFP時事)
7日、イスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市から上がる煙(AFP時事)

 【カイロ時事】AFP通信は7日、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦を巡り、ハマスが「恒久停戦」という要求を取り下げた上で交渉する用意があると報じた。ハマス幹部の話として伝えた。
 停戦案は3段階から成り、第1段階で戦闘を一時停止し、この間に本格停戦を実現する第2段階へ移るための協議を開始する。ハマスはこれまで恒久停戦の保証を求めてきたが、ハマス壊滅にこだわるイスラエルはこれを拒否。交渉が停滞する要因となっていた。
 恒久停戦の棚上げは、ハマスにとって大きな譲歩だ。理由についてハマス幹部は、「協議が続く限り停戦も継続すると仲介国が約束したため」と説明している。ただ、ハマスが第1段階で始まる協議を長引かせ、戦闘停止の状態を引き延ばそうとしているとの見方がある。
 イスラエル首相府は7日、「いかなる合意でも、戦争の目的を達成するまでイスラエルは戦闘を再開できる」とする原則を発表。間接交渉では協議中の戦闘の在り方が争点になるとみられる。 

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