前駐独大使が急死=「KGB監視対象」―ベラルーシ 2024年06月30日 14時28分

ベラルーシのシドレンコ前駐ドイツ大使(右)=2020年5月、ベルリン(dpa時事)
ベラルーシのシドレンコ前駐ドイツ大使(右)=2020年5月、ベルリン(dpa時事)

 「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ大統領が治めるベラルーシで6月下旬、駐ドイツ大使を2016年から8年間務めて帰朝した外交官デニス・シドレンコ氏(48)が急死した。独立系メディアは、シドレンコ氏が「首都ミンスクの高層ビルから飛び降りた」と報道。今年3月の解任後、西側諸国との内通を疑う国家保安委員会(KGB)の監視対象だったと伝えた。
 独立系メディアによると、欧州連合(EU)加盟国から帰国する全外交官は、厳しい尋問を受ける。ベラルーシ外務省出身で、国外で活動する反政権派幹部パベル・ラトゥシコ氏は、シドレンコ氏がポリグラフ(うそ発見器)検査を通らなかったという見方を示した。
 シドレンコ氏死去は、葬儀とメディア報道があった26日に外務省が発表。死亡日は公表されていないが、その数日前という情報がある。 

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