モンゴル総選挙、与党が勝利=政権維持も議席占有率低下 2024年06月29日 10時03分
【北京時事】28日投開票のモンゴル国民大会議(国会に相当、定数126)総選挙で、与党・モンゴル人民党党首のオユーンエルデネ首相は29日、68~70議席を獲得したとして勝利宣言した。2016年から続いてきた人民党による政権を維持する。中国国営新華社通信などが報じた。
モンゴルでは1990年の民主化後、人民党が勝ち負けを繰り返してきた期間が長く、3期連続の同党の単独政権は異例。コロナ禍から経済を立て直し、成長軌道に戻した手腕が一定の信任を得た形だ。
ただ、約8割の議席を得た20年の前回選挙から議席占有率は大幅に後退。長引くインフレや所得格差への不満から、最大野党・民主党などに票が流れたとみられる。同党は約40議席を獲得した。