イスラエル軍、ラファ中心部に到達か=避難民密集地に新たに攻撃と報道 2024年05月28日 18時55分

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの避難指定区域への空爆で発生した火災=26日(ロイター時事)
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファの避難指定区域への空爆で発生した火災=26日(ロイター時事)

 【カイロ時事】ロイター通信は28日、目撃者の話として、イスラエル軍が同日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファの中心部に到達したと報じた。戦車が中心街にあるモスク(イスラム礼拝所)の近くで確認されたという。また、ガザ当局者はロイターに、ラファ西部の避難民が密集する地域に28日砲撃があり、少なくとも21人が死亡したと語った。
 イスラエル軍は7日にラファ東部から地上侵攻を開始し、「限定的」作戦と説明しながら戦闘地域を拡大。国際司法裁判所(ICJ)が24日にラファでの軍事作戦の即時停止を命じても攻撃を継続し、26日には軍によるラファへの空爆で多くの避難民の死者が出たばかりだった。
 イスラエルのメディアは28日、過去24時間で計4部隊がラファに投入されたと報道。中心部を含む新たな地域で作戦に着手した。地元紙エルサレム・ポストは、軍がラファの30~40%を既に支配下に置いていると伝えた。 

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