オープンAI、ニューズ社と提携=WSJやタイムズの記事利用 2024年05月23日 08時30分

米オープンAIのロゴマーク(写真上、EPA時事)とニューズ・コーポレーションの看板(AFP時事)
米オープンAIのロゴマーク(写真上、EPA時事)とニューズ・コーポレーションの看板(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】生成AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIと、米メディア大手ニューズ・コーポレーションは22日、AIの学習に向けたデータの利用で提携したと発表した。ニューズ社傘下の米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)や英紙タイムズなどが対象で、チャットGPTはユーザーに回答する際に、記事の内容を生かせるようになる。
 両社は提携の詳細を明らかにしていない。WSJは関係者の話として、5年契約で金額は2億5000万ドル(約390億円)を超える可能性があると報じた。
 メディア業界では、記事や画像データが無断でAI学習に利用される「ただ乗り」への懸念が強い。米紙ニューヨーク・タイムズは昨年、無断使用は著作権侵害だとして、オープンAIを提訴した。一方、米AP通信や英紙フィナンシャル・タイムズなどはオープンAIと提携。一定の範囲内で記事使用を認めつつ、対価を得る狙いとみられる。 

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