高度安全対策チーム解体=元幹部、事業優先を批判―米オープンAI 2024年05月18日 14時39分

 【シリコンバレー時事】米オープンAIが、人間よりも賢い人工知能(AI)の登場を見据え、昨年編成した安全対策の高度化を担うチームを解体したことが17日、明らかになった。14日に退社を表明した同チームの元責任者ヤン・ライク氏は、安全性より事業拡大を優先させる経営陣を厳しく批判した。
 解体したのは「スーパーアラインメント」と呼ばれるチーム。ライク氏と共にチームを率いていた共同創業者イリヤ・サツキバー氏も退社を明らかにした。オープンAIはブルームバーグ通信に対し、研究活動全体に同チームの機能を統合すると説明した。
 ライク氏は17日、X(旧ツイッター)への投稿で「経営陣とはかねて優先事項について意見が合わず、限界に達した」と述べた。AIの制御を研究するためオープンAIに入ったが、「ここ数年、安全文化は後回しにされてきた」と吐露した。 

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