独立派、退潮が鮮明=スペイン・カタルーニャ州議会選 2024年05月13日 07時58分

12日、スペイン北東部カタルーニャ自治州のバルセロナで、州議会選挙で当選した「カタルーニャ社会党」の候補者ら(AFP時事)
12日、スペイン北東部カタルーニャ自治州のバルセロナで、州議会選挙で当選した「カタルーニャ社会党」の候補者ら(AFP時事)

 【パリ時事】スペインからの独立運動に揺れた北東部カタルーニャ自治州で12日、州議会(定数135)選挙の投開票が行われた。独立に反対する中央政府のサンチェス首相率いる社会労働党系「カタルーニャ社会党」が42議席を獲得して勝利。一方、独立派4党は計61議席と過半数を割り込み、退潮が鮮明となった。
 単独で過半数を制した政党はなく、今後は社会党を軸とする次期州政権の枠組み協議に焦点が移る。2017年に違法な独立運動を主導して罪に問われ、国外逃亡中の身で出馬したプチデモン氏(61)は、悲願の州首相返り咲きへの道が険しくなった。カタルーニャでは10年以降、独立派の州首相が続いてきた。
 開票率99.48%の段階で、社会党は21年の前回選挙比9議席増で第1党。プチデモン氏の政党「カタルーニャ連合」も3増の35議席と善戦した。穏健独立派「カタルーニャ共和左派(ERC)」は13減の20議席と振るわなかった。 

その他の写真

12日、仏南部ペルピニャン近郊で記者会見するスペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン元州首相(右)(EPA時事)
12日、仏南部ペルピニャン近郊で記者会見するスペイン・カタルーニャ自治州のプチデモン元州首相(右)(EPA時事)

海外経済ニュース