買い物代行、豪で進化=配達員を商品に「誘導」―ウーバーイーツ 2024年05月11日 15時12分

買い物代行サービスの新機能を説明するウーバー・テクノロジーズの担当者(右)=4月30日、オーストラリア・シドニー
買い物代行サービスの新機能を説明するウーバー・テクノロジーズの担当者(右)=4月30日、オーストラリア・シドニー

 【シドニー時事】飲食などの宅配事業「ウーバーイーツ」を運営するオーストラリア法人は、食料品や日用品の買い物代行サービスを強化している。配達員の端末を改良し、店内で目当ての商品にスムーズに誘導する機能や、買い間違いを防ぐ機能を4月に導入。速達性を向上させ、需要の掘り起こしを狙う。
 同社は昨年4月に買い物代行サービスを開始。スーパー、コンビニ、酒店、ドラッグストアなど数百店と提携し、生鮮食品や日用雑貨をオンデマンドで宅配している。豪州の食品市場の規模は1300億豪ドル(約13兆円)だが、オンライン購入は8%弱で、伸びしろがあるとみている。
 同社は今年4月、宅配の迅速化のため、注文された商品が店内のどこに置かれているかを配達員の端末に表示する「通路探索」機能を導入。「卵は2番通路」「洗剤は9番通路」などと明示されるため、配達員は迷わずに商品を見つけられる。
 同時に、買い間違い防止機能も追加した。例えばトマトソースの辛口を買うべきなのに、普通の味を選び、購入確認のバーコードをかざすと、「間違っています。正しいのは辛口」と警告される。品切れの場合、代替品を提案するシステムもある。
 通路探索などの新機能は近く、ニュージーランドでも導入され、日本や台湾での展開も予定されている。 

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トマトソースの買い間違いを警告する配達員の端末画面(ウーバー・テクノロジーズ提供・時事)
トマトソースの買い間違いを警告する配達員の端末画面(ウーバー・テクノロジーズ提供・時事)

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