ハマス代表団がエジプト入り=休戦交渉、最終局面か 2024年05月04日 07時05分

3日、パレスチナ自治区最南部ラファで、イスラエル軍による攻撃の被害状況を確認する住民ら(AFP時事)
3日、パレスチナ自治区最南部ラファで、イスラエル軍による攻撃の被害状況を確認する住民ら(AFP時事)

 【カイロ時事】イスラム組織ハマスの代表団が4日、エジプトの首都カイロに到着し、協議を開始した。ロイター通信が伝えた。パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとハマスの戦闘休止や人質解放を巡り、イスラエルと仲介国エジプトが提示した案に対し、ハマスが回答するとみられる。
 ハマスは3日の声明で、合意に向けた協議に「前向き」に取り組むと表明した。米中央情報局(CIA)のバーンズ長官も3日にカイロ入り。「肯定的な動き」があれば、イスラエルも代表団をカイロに送ると報じられており、米国やエジプトなどが仲介する間接交渉が最終局面を迎えつつあるもようだ。
 イスラエルのメディアは4日、ハマス関係者の話として、ガザで拘束する人質のうち、ハマスが女性や子供、高齢者らを対象とする第1段階の人質解放については受け入れたと報じた。
 休戦案では、第1段階で約40日間戦闘を休止し、ハマスは人質33人を解放。イスラエルは収監するパレスチナ囚人を釈放することになっている。残りの人質を解放する第2段階へ移行し、最終段階でハマスは人質の遺体を引き渡す。 

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