親中派与党、外相を首相候補に=ソガバレ氏退任、来月2日交代―ソロモン諸島 2024年04月29日 22時41分

 【シドニー時事】南太平洋の島国ソロモン諸島のソガバレ首相は29日、総選挙を受けた次期首相指名選挙に立候補せず、マネレ外相を与党候補として擁立すると表明した。首相選挙は5月2日の予定。与党は既に過半数を固めたと説明している。与党で首相が引き継がれれば、ソガバレ氏の進めた親中路線は維持される公算が大きい。
 今月17日の総選挙で、定数50のうち、与党OUR党は15議席にとどまった。しかし、二つの小党や無所属議員の協力を取り付け、過半数を上回る28人を確保したとしている。首相選挙に先立ち、与党はマネレ氏を議会指導者に選出した。
 ソガバレ氏は2019年に台湾と断交して中国と国交を樹立。22年には中国と安全保障協定を締結した。主要野党は対中依存の見直しを訴え、政権奪取を目指したが、連立交渉で劣勢となった。 

海外経済ニュース