ハマス、拠点移転を検討か=カタール撤退なら休戦交渉困難に―報道 2024年04月20日 19時09分

イスラエルによる攻撃で破壊された家のがれきの中から物を探す女性=20日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ(AFP時事)
イスラエルによる攻撃で破壊された家のがれきの中から物を探す女性=20日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファ(AFP時事)

 【カイロ時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は20日、イスラム組織ハマスが、最高指導者を含む政治部門の拠点をカタールから別の国に移転することを検討していると報じた。カタールは、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルとの戦闘の休止交渉を仲介しており、移転すれば協議は一層困難になる可能性がある。
 アラブ諸国の当局者は、ハマスが最近、拠点移転に関し中東地域の少なくとも2カ国に接触したと説明。このうち1カ国はオマーンという。
 休戦案を巡る交渉は行き詰まっている。ここ数週間、カタールなど仲介国はハマスに譲歩を迫り、時折「追放の脅し」を突き付けたという。
 仲裁関係者は、仲介国とハマスの間で「不信感が高まっている」と指摘。別の関係者は、移転すれば「交渉がひっくり返る可能性が非常に現実的となる」と懸念を示した。 

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