モディ氏与党優勢、19日投票開始=有権者9.7億人「世界最大規模」―失業や物価高に関心・インド総選挙 2024年04月18日 17時15分

インドのモディ首相=9日、チェンナイ(AFP時事)
インドのモディ首相=9日、チェンナイ(AFP時事)

 【ニューデリー時事】インド下院(任期5年)総選挙の投票が19日から始まる。有権者9億6800万人超の「世界最大の選挙」で、優勢が伝えられる与党インド人民党(BJP)が議席をどこまで伸ばせるかが焦点だ。
 インドの人口は昨年、中国を抜き世界一となった。国連人口基金(UNFPA)の推計では今年、14億4100万人に達する。経済規模は2027年にも米国、中国に次ぐ世界3位浮上が視野に入る。BJPを率いるモディ首相は選挙に勝利した上で、3期目の次の5年でさらなる国際的地位の向上を目指す。
 19日は2億人超と最大の州人口を抱える北部ウッタルプラデシュ州の一部や南部タミルナド州などで投票を実施。同日を含め7回に分けて投票を行い、6月4日に一斉開票する。地元民放インディアTVなどが行った世論調査結果によると、小選挙区で選ばれる543議席のうちBJPは単独で過半数の342議席を得る見通し。前回19年から39議席増の予測だ。
 地元研究機関によれば、国民の最も重視する争点は失業問題、次いで物価高だった。経済成長が続く一方、足元の生活に対する不満は少なくない。特に若者の雇用不足は深刻で、国際労働機関(ILO)の報告書によれば23年の大卒者の失業率は28.4%に上る。 

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