「前例なき攻撃」とイラン非難=イスラエルに連帯―G7首脳 2024年04月14日 23時19分

先進7カ国(G7)首脳のテレビ会議に参加する岸田文雄首相=14日夜、首相公邸(内閣広報室提供)
先進7カ国(G7)首脳のテレビ会議に参加する岸田文雄首相=14日夜、首相公邸(内閣広報室提供)

 【パリ時事】岸田文雄首相ら先進7カ国(G7)首脳は14日、イランによるイスラエル攻撃を受けてテレビ会議を開き、対応を協議した。終了後に発表された首脳声明は「前例なき直接攻撃」を強く非難。中東地域に「制御不能な(戦闘の)拡大を招く危険を冒している」として、イランにこれ以上の攻撃を行わないよう求めた。
 イランは300以上の無人機やミサイルで大規模攻撃を仕掛けたが、イスラエルは米軍などの協力を得て、ほぼ全てを迎撃した。G7首脳は声明で、イスラエルに対する「全面的な連帯・支持」と「安全保障への責任ある関与」を表明。地域の不安定化を図る企てには「一段の措置を講じる用意がある」と警告した。
 一方で声明は、G7が「さらなる(緊張の)拡大回避に努める」と強調。イランだけでなく、イスラエルにも反撃を思いとどまるよう、暗に自制を促す形となった。 

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