北朝鮮国連大使、ロシア拒否権に「感謝」=制裁パネル任期切れへ 2024年04月12日 10時34分

ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合で演説する北朝鮮の金星国連大使=2023年8月25日(国連の中継映像より)
ニューヨークの国連本部で開かれた安保理会合で演説する北朝鮮の金星国連大使=2023年8月25日(国連の中継映像より)

 【ニューヨーク時事】国連総会は11日、北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる専門家パネルの任期延長を定める安保理決議案にロシアが拒否権を行使したことを受け、説明を求める会合を開いた。北朝鮮の金星国連大使は「違法な決議案へのロシアの拒否権行使に深く感謝する」と述べ、ロ朝間の関係深化を印象付けた。
 金氏は「われわれは『制裁決議』を認めたことはない。これは米国の凶悪な敵対政策の産物だ」と主張。ロシアのネベンジャ国連大使も演説し「パネルの任期延長が朝鮮半島情勢の正常化に役立つとの(西側諸国の)幻想」により、拒否権発動を余儀なくされたと正当化した。
 パネルは今月末で任期切れとなる見通しで、制裁監視体制の弱体化は避けられない。ネベンジャ氏は、北朝鮮制裁の見直しを前提とした独自のパネル任期延長決議案を提出する意向を示し「最後になるだろう機会を逃さないよう促す」と日米韓などに揺さぶりをかけた。 

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