米韓が合同軍事演習開始=機動訓練倍増、北朝鮮反発か 2024年03月04日 10時22分

3日、ソウル南方平沢の米軍基地で、米韓合同軍事演習を控え、並ぶヘリコプターと離陸準備をする偵察機(EPA時事)
3日、ソウル南方平沢の米軍基地で、米韓合同軍事演習を控え、並ぶヘリコプターと離陸準備をする偵察機(EPA時事)

 【ソウル時事】米韓両軍は4日、朝鮮半島有事を想定した定例の合同軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を開始した。高度化する北朝鮮の核の脅威を踏まえ、核使用の抑止に重点を置く。北朝鮮は最近、韓国を「第一の敵対国」と位置付け、平和統一政策の転換を宣言。ミサイル発射などで反発しそうだ。
 演習は14日までの11日間。陸海空での機動訓練を拡大し、昨年同時期に行われた訓練の約2倍となる48回実施する。北朝鮮が今年に入り発射を繰り返す巡航ミサイルを探知、迎撃する訓練も行う予定だ。演習には英国、オーストラリアなど国連軍構成国も参加する。
 韓国の聯合ニュースは、演習中に米軍の戦略爆撃機や空母といった「戦略資産」が朝鮮半島に展開する可能性が高いと伝えた。北朝鮮に対し、抑止力を誇示する狙いとみられる。
 北朝鮮の核使用を想定した訓練は今回は実施せず、夏の米韓演習で行う見通し。米韓は昨年12月の「核協議グループ(NCG)」の会議で、北朝鮮の核運用を想定した訓練を実施することで合意していた。 

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4日、南北軍事境界線に近い韓国の京畿道東豆川で、米韓合同軍事演習の準備を整えた米軍車両(EPA時事)
4日、南北軍事境界線に近い韓国の京畿道東豆川で、米韓合同軍事演習の準備を整えた米軍車両(EPA時事)
4日、米韓合同軍事演習のためソウル南方平沢の米軍基地を離陸するヘリコプター(EPA時事)
4日、米韓合同軍事演習のためソウル南方平沢の米軍基地を離陸するヘリコプター(EPA時事)

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