献花、十字架の高さに=ナワリヌイ氏墓参に数千人―ロシア 2024年03月04日 06時20分

3日、モスクワで、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が埋葬された墓に花を手向ける人々(AFP時事)
3日、モスクワで、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が埋葬された墓に花を手向ける人々(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領を批判し、獄死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が埋葬されたモスクワ市南東部の「ボリソボ墓地」では3日も、花を手向ける人が後を絶たなかった。同日だけで数千人が訪れたとみられ、遺影や高さ約1.7メートルの十字架は、墓に積み上げられた花で隠れ、ほとんど見えなくなっていた。
 独立系メディアによると、正午ごろから行列ができ、午後5時の閉門時には「600メートル以上」に伸びた。ナワリヌイ氏の墓は正門近くにあり、敷地に入れなかった人は同氏の名前を連呼したり、花を投げ入れたりした。1日の埋葬から3日目を迎えたが、晴天の日曜日ということもあり、墓参する人は前日より増えたようだ。
 埋葬に関連して全土で100人以上が拘束されており、墓参には一定のリスクが伴う。弾圧で出国したナワリヌイ氏の側近らは、SNSで「愛をありがとう」と訪れた人に謝意を示した。 

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