メタ、豪でニュース対価支払い中止へ=政府は猛反発 2024年03月01日 18時53分

 【シドニー時事】フェイスブック(FB)を運営する米メタは2月29日、オーストラリアの報道各社との契約を更新せず、ニュース掲載の対価支払いを打ち切る方針を発表した。これに対し、豪政府は同国メディアの経営基盤を危うくするとして激しく反発している。
 メタは4月上旬に、豪州でFB上のニュース欄を廃止すると表明。しかし、報道各社が任意にニュースを投稿することは引き続き可能と説明している。各社との契約は年内に切れる予定で、その後は仮にニュースが掲載されても対価は支払われなくなる。
 メタはFBで巨額の広告収入を得ており、広告が減った報道各社の経営を圧迫。このため、豪州では2021年に記事使用料の支払いを義務付ける法律が制定され、メタは各社と契約を結んで対価を支払ってきた経緯がある。 

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