ツバル新政権、台湾との関係維持=「断交」の観測払拭 2024年02月29日 17時58分

 【シドニー時事】南太平洋の島国ツバルで発足したテオ新政権は28日付で声明を出し、「台湾との長期的かつ持続的で特別な関係への取り組みを再確認する」として、従来通り外交関係を維持する方針を表明した。1月に台湾と断交した同地域の島国ナウルの後に続くのではないかという観測を払拭した形だ。
 ツバルでは1月の総選挙で親台湾派のナタノ前首相が落選。2月26日に選出されたテオ首相の外交方針が焦点となっていた。声明では台湾との関係について「より耐性があり、互恵的なものに強化する方策を検討する」とも記した。AFP通信によると、テオ氏は「地政学的な駆け引きよりも重要な開発課題を優先したい」と述べた。 

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