侵攻2年「ロシア国民は支持」=プーチン氏が年次教書演説―内政干渉許さず 2024年02月29日 19時50分

29日、モスクワで、「年次教書演説」を行うロシアのプーチン大統領(AFP時事)
29日、モスクワで、「年次教書演説」を行うロシアのプーチン大統領(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は29日、内政・外交の基本方針を示す「年次教書演説」を行い、国民の圧倒的多数がウクライナ侵攻を支持していると主張した。一部世論調査に厭戦(えんせん)ムードがにじむ中、国民に長期戦の覚悟を促した。
 演説では、獄死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の問題に言及しなかった。ただ、同氏の妻ユリアさんの訴えで西側諸国が追加制裁に動いていることなどを踏まえ、「内政干渉は許さない」と警告した。
 プーチン氏は最近、24日で2年が経過したウクライナ侵攻に関し「停戦」に意欲を示し、軍事支援を続ける西側諸国を揺さぶっている。国内では有権者を過度に刺激しないよう、戦時色をあおる姿勢をトーンダウンさせていくとみられる。 

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クレムリン(ロシア大統領府)に近いコンベンションセンター=2023年2月、モスクワ(AFP時事)
クレムリン(ロシア大統領府)に近いコンベンションセンター=2023年2月、モスクワ(AFP時事)

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