中絶の自由、憲法明記へ=フランス、上下両院を通過 2024年02月29日 07時38分

マクロン仏大統領(AFP時事)
マクロン仏大統領(AFP時事)

 【パリ時事】フランス上院(定数348)は28日、女性が人工妊娠中絶を行う自由を憲法に明記する法案を賛成多数で可決した。同法案は1月下旬に下院(同577)を通過済みで、マクロン大統領が3月4日に招集する両院合同会議で正式に承認される見通しだ。
 上院の採決結果は賛成267、反対50と大差がついた。下院も賛成493、反対30。合同会議では5分の3の賛成で憲法改正が決まる。
 フランスは1970年代に人工中絶を合法化。しかし、米連邦最高裁が2022年の判決で人工中絶の憲法上の権利を否定したことが契機となり、「フランスは女性の自由を恒久的に保障すべきだ」という声が高まった。 

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