ハマス「妄想」捨てれば休戦進展=ラファ侵攻、遅れても敢行―イスラエル 2024年02月26日 07時05分

イスラエルのネタニヤフ首相=19日、エルサレム(EPA時事)
イスラエルのネタニヤフ首相=19日、エルサレム(EPA時事)

 【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスと戦闘を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は25日、米CBSテレビの番組で、ハマスが「妄想的な主張」を取り下げれば、戦闘休止協議が進展すると述べた。同氏は、ハマスがこれまでに要求した無期限停戦などを「妄想」と拒否してきた。カタールで今後、休戦案に関してハマスとの間接交渉が行われるとみられ、改めて譲歩を迫った形だ。
 23日にパリで行われた米国、カタール、エジプトとの協議で、イスラエルは約6週間の戦闘休止と、ハマスが拘束する人質とイスラエルが収監するパレスチナ囚人を交換する枠組みで合意したとされる。ハマスは先に態度を軟化させたと伝えられていたが、ネタニヤフ氏は「(判断は)時期尚早だ」と指摘した。
 ネタニヤフ氏はまた、ガザ最南部ラファへの本格侵攻に関し、ハマスと合意に達すれば「(開始は)多少遅れる。しかし、それは起こる」と述べ、敢行する意志を強調。その上で「ラファへの激しい攻撃は数週間で完了する」と述べた。 

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