ロシア、外交14拠点閉鎖=ウクライナ侵攻後、細るパイプ―豪調査 2024年02月25日 20時41分

ローウィー国際政策研究所のロゴ(EPA時事)
ローウィー国際政策研究所のロゴ(EPA時事)

 【シドニー時事】ロシアが2022年2月のウクライナ侵攻開始後、外交拠点14カ所を閉鎖したことが分かった。オーストラリアのシンクタンク、ローウィー国際政策研究所が25日に公表した、各国の在外公館など外交拠点の配置状況に関する調査結果で明らかになった。相手国からの外交官追放措置と併せ、ロシアの外交パイプが細っていることが浮き彫りとなった。
 23年11月時点でロシアの外交拠点は230カ所で、調査対象の66カ国中6番目に多い。閉鎖された拠点の大半は欧州地域にあり、英情報局保安部(MI5)の推計によれば、スパイ嫌疑をかけられたケースを含む約600人のロシア当局者が22年中に追放された。ロシア国内にあった他国の外交拠点も、ウクライナ侵攻後に16カ所が閉鎖された。
 同研究所は「ロシアにとって外交パイプのやせ細りは、国益を拡大させる上で妨げになるだろう」と指摘した。 

海外経済ニュース