カンボジア上院選、与党圧勝=「世襲」後で初、独裁強化 2024年02月26日 00時29分

カンボジア人民党のフン・セン党首=1月7日、プノンペン(EPA時事)
カンボジア人民党のフン・セン党首=1月7日、プノンペン(EPA時事)

 【バンコク時事】カンボジアで25日、上院(定数62)選挙が行われ、国家選挙委員会によると与党カンボジア人民党の圧勝が確実となった。同党党首として「院政」を敷くフン・セン前首相の上院議長就任が見込まれ、専門家は「フン・セン氏の裁量がより大きくなり、独裁の強化と言える」と指摘している。
 今回の上院選は、昨年8月にフン・セン氏が息子のフン・マネット氏に首相職を「世襲」して以降で初の国政選挙となった。間接選挙で行われ、国民議会(下院)議員125人と全国の地方議員1万1622人の投票で58人を選出。残りは国王の任命と下院の多数決で2人ずつを選ぶ。 

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