津軽三味線で能登応援=英デュオが日本初公演へ 2024年02月23日 14時58分
![英国の津軽三味線デュオ「DENSHONEN」のジョシュア・グリーンさん(左)とルーク・バーンズさん=19日、ロンドン](https://equity.jiji.com/storage/news/2024022300499/20240223at27S_p.jpg)
【ロンドン時事】日本の伝統楽器に魅了された英国在住のジョシュア・グリーンさん(28)とルーク・バーンズさん(25)が間もなく日本での初舞台を踏む。津軽三味線デュオ「DENSHONEN」として、25日に金沢市内のホールで公演する。能登半島地震の被災者も招待する予定で、「大変な時だが、僕たちの音楽を楽しんでもらいたい」(バーンズさん)と意気込んでいる。
「三味線のパワフルな音に魅力を感じた」(グリーンさん)という2人は2018年のほぼ同時期に、ロンドンを拠点に活動する津軽三味線奏者、一川響さん(43)=金沢市出身=の門をたたいた。一川さんの勧めで19年にデュオを結成。日本語の「伝承」と「少年」を組み合わせた名前はバーンズさんが考案した。
ギターを長年弾いてきたグリーンさんと、和太鼓の経験があるバーンズさんの「のみ込みは早かった」と一川さんは振り返る。練習を重ね、今では定番の「津軽じょんがら節」をはじめ、十数曲を演奏できるようになった。コロナ禍の後は欧州を中心に活動し、昨年11月にはロンドンの「ジャパン・ハウス」で開かれた日本政府の観光イベントでも演奏するなど活躍の場を広げてきた。
プロの奏者として手応えを感じ始めた2人だが、「三味線の本当の音を知っている日本の人たちの前での演奏」(バーンズさん)には緊張を隠せない。ただ、能登半島地震で避難してきた人も多い金沢市での公演を通じ、被災者を励ましたいとの思いは強い。
日本の伝統文化を「僕たちがどう受け継ぎ、どう発展させたかを披露したい」(グリーンさん)との気持ちもある。本番の舞台では力強く弦をはじくつもりだ。
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