プーチン氏、戦略爆撃機で飛行=ロ大統領選前にパフォーマンス 2024年02月23日 07時51分

22日、TU160M超音速戦略爆撃機に試乗するロシアのプーチン大統領(右)=大統領府提供(AFP時事)
22日、TU160M超音速戦略爆撃機に試乗するロシアのプーチン大統領(右)=大統領府提供(AFP時事)

 ロシアのプーチン大統領は22日、中部カザンで、核兵器を搭載可能なTU160M超音速戦略爆撃機に試乗した。ウクライナに対する空爆に使われている現行のTU160の改良型で、約30分間の飛行後、記者団に「素晴らしい兵器だ」と称賛し、実戦配備可能なレベルに達していると強調した。
 プーチン氏は通算5選を懸けた3月中旬の大統領選を控え、地方行脚中。カザンには航空機工場がある。ウクライナ侵攻開始から2年を迎える中、国内の軍需産業を重視する姿勢を示すとともに、対外的に陸海空の戦略核戦力による「核の3本柱」の一端を誇示して威嚇した格好だ。
 現地紙RBKによると、プーチン氏が軍用機に乗るパフォーマンスは3回目。過去2回は、大統領選での初当選を前にした大統領代行時代の2000年にスホイ27戦闘機、大統領2期目の05年にTU160に搭乗した。 

海外経済ニュース