台湾へ超党派の支持確認=米下院議員団、正副総統と会談 2024年02月22日 10時56分

22日、台北で会談する米下院の中国共産党に関する特別委員会のギャラガー委員長(左)と台湾の蔡英文総統(ロイター時事)
22日、台北で会談する米下院の中国共産党に関する特別委員会のギャラガー委員長(左)と台湾の蔡英文総統(ロイター時事)

 【台北時事】米下院の中国共産党に関する特別委員会のギャラガー委員長(共和)ら超党派議員団が22日、台湾を訪問し、蔡英文総統、次期総統の頼清徳副総統とそれぞれ総統府で会談した。頼氏が中国からの軍事的圧力に直面する台湾への支援を訴えたのに対し、ギャラガー氏は超党派で支持する考えを強調した。
 頼氏は会談で、「特に中国は、外交、軍事、経済のあらゆる面で国際社会に対して強い圧力を示している」と指摘。こうした圧力に対抗するため、自衛力を強化して民主主義を守る台湾の決意を強調し、米下院の支持を求めた。これに対しギャラガー氏は、米議会は党派を問わず「台湾との関係深化へ全力を尽くす」と応じた。また、台湾への支持表明を通じて、中国が台湾侵攻という「愚かな決断」をすれば失敗するということを伝えたいと述べた。
 これに先立ち、蔡氏は「台湾の民主主義に対する米国の強固な支持を示している」と議員団を歓迎。ギャラガー氏は、権威主義体制による自由への攻撃に対し、米台が協力して警戒していく必要性を訴えた。
 議員団はギャラガー氏のほかクリシュナムルティ筆頭委員(民主)ら計5議員で構成。24日まで滞在し、台湾各界の要人と安全保障や貿易問題について意見交換する。 

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22日、台北の台湾総統府で米下院議員団と会談する頼清徳副総統(右から2人目)(ロイター時事)
22日、台北の台湾総統府で米下院議員団と会談する頼清徳副総統(右から2人目)(ロイター時事)

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