ガザ休戦へ近く関係国会合=イスラエル閣僚「進展の可能性ある」 2024年02月22日 06時38分

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは21日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘休止や人質解放に向け、関係国の情報機関トップらによる会合が近く開かれると報じた。戦闘休止を巡る協議はこれまで、交戦当事者のイスラエルとイスラム組織ハマスの主張が折り合わず難航していた。
 報道によると、会合はパリで開かれ、イスラエルと米国、カタール、エジプトの高官が出席する。同じ枠組みでの会合は先月末も開かれ、合意された提案がハマスに示された。ハマスは提案に回答したが、イスラエルは回答内容を拒否。協議は暗礁に乗り上げていた。
 戦時内閣メンバーのガンツ前国防相は21日の記者会見で、人質解放を含む戦闘休止協議に関し「進展する可能性を示す兆候がある」と語った。エジプト当局者と協議したハマスが、態度を軟化させたと報じられていた。
 ただ、イスラエルのネタニヤフ政権は「完全勝利」まで戦闘を続けると、強硬姿勢を崩していない。人質解放と引き換えのパレスチナ囚人釈放についても譲歩しない構えで、関係国会合が事態打開につながるかは予断を許さない。 

海外経済ニュース