ホロコースト発言「同意しない」=米国務長官、ブラジル大統領に 2024年02月22日 05時18分

21日、ブラジリアでブリンケン米国務長官(左)を出迎えたブラジルのルラ大統領(EPA時事)
21日、ブラジリアでブリンケン米国務長官(左)を出迎えたブラジルのルラ大統領(EPA時事)

 【リオデジャネイロ時事】ブラジルのルラ大統領は21日、20カ国・地域(G20)外相会合出席のため同国を訪問したブリンケン米国務長官と、首都ブラジリアの大統領府で会談した。AFP通信によると、パレスチナ自治区ガザに対するイスラエルの攻撃をナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)になぞらえたルラ氏の発言に関し、ブリンケン氏は「同意しない」と伝えた。
 ルラ氏の発言に反発したイスラエルは「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)だ」(カッツ外相)として、同国への入国を拒否する姿勢を示した。イスラエル寄りの米国も、ガザでの「人道的な即時停戦」を求める国連安全保障理事会の決議案採決で唯一、拒否権を発動。今回の会談でも、ブラジルと米国の溝が改めて浮き彫りとなった格好だ。 

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