山梨ワイン、英国で販促イベント=輸出拡大へ魅力アピール 2024年02月22日 05時15分

山梨ワインを試飲する英国の業界関係者(中央)=21日、ロンドン
山梨ワインを試飲する英国の業界関係者(中央)=21日、ロンドン

 【ロンドン時事】山梨県の特産「山梨ワイン」の魅力を紹介するイベントが21日、ロンドンで開かれた。市内開催は2020年以来4年ぶりで、21年の日英経済連携協定(EPA)発効以降では初めて。ロンドンは世界中のワインや知見が集まり、情報発信の中心地ともなっており、輸出拡大につなげたい考えだ。
 山梨ワインは、山梨県産のブドウを100%使用し、県内で醸造・容器詰めされたワインを指す。イベント会場となった会員制クラブでは、地元の批評家やジャーナリスト、輸入業者、飲食店関係者ら約140人が参加。生産者の説明を聞きながら、日本固有のブドウ品種を使った「甲州ワイン」などを味わった。試飲した参加者の一人は「香り高く繊細で、おいしい」と笑顔で語った。
 コロナ禍のため、ここ数年のイベントはオンライン開催が続いた。国産ブドウ100%で造られた「日本ワイン」の22年の対英輸出額は約1000万円。山梨県の輸出促進団体によると、EPA締結を受け、輸出は伸びているという。老舗ワイナリー、中央葡萄酒の三澤彩奈さんは甲州ワインの「注目度が上がっているのを感じる」と語った。 

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